三重県にある建築設計事務所です。住宅や店舗、オフィスなどを中心に設計監理を行っています。その創作活動の視点から気づいたことを伝えます。


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場所の奥行き 

深みに、意識が反応します。
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Aは美術館の内部で、展示コーナー横の一休みする所です。
斜めの壁に、手前の暗さに対して、その向こうに降り注ぐ自然光がとても美しい。
そして、その先にある植栽の緑が目を楽しませ、人々をひきつけます。
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Bは大学の美術館。
数十メートルのキャンチレバーが作り出す軒下に、ど肝を抜かれます。
しかもその天井がコンクリートの斜め。
そこに行くと、どうしても高い天井から、低い天井の方に歩いてしまいます。
そして、太い丸パイプのガードレールも丁寧に後押ししてくれます。
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Cは大学の学生会館のエントランスポーチ。
床は比較的大きい平らな石張り、壁は割り肌の石が張り巡らされています。
その硬い素材で囲まれた、その向こうに松の枝が軽快に揺れ動いています。
硬い素材から、やわらかい素材へほどよい距離感がでています。
また四角いトップライトの光が隠し味となっています。
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by ads-y | 2010-10-20 19:25 | 楽しかったこと
無意識にその方向に歩いてしまいます。
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とあるミュージャムのアプローチです。
上Aは地上から半地下にアプローチする通路です。
手すりのグレーチングが進む方向性を誘導しています。
そして現在見えている地面が水平線となり、垂直の木の壁に変化し、
地球の中に入っていく事実を物語っています。
下Bはエントランスホールから展示ホールに向う通路です。
手前は暗闇で、その奥はハイサイドライトの光で明るく満たされています。
突き当たりの白い壁と、立体的な造形が見えます。
それに付け加え、床に反射された光が、こちらにおいでよと手招いています。
名建築にはこのようなシーンがいくつもあります。
見事な空間操作です。
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by ads-y | 2010-10-09 17:35 | 楽しかったこと